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『夏のトラウトフィッシング』大源太川&㊙支流&清津川 ② 9月3日

銀山釣行を終え、そのまま湯沢にある
叔父のファームに向かい一夜を明かした。

ブログメイトが到着
大源太川へ

朝食を済ませ、ゴロゴロしていると
以前のブログで懇意にさせて
いただいたバイバイKさんより
メールが入る。着いたようだ。

バイバイさんは魚野川フリークで
専ら支流でドライを振るフライ
マンである。

今日は彼とともに支流探検の約束を
している。今日は初顔合わせである。
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大源太の中ほどで長身の精悍で
屈強なフライマンを発見した。

対岸の川岸から挨拶を交わす。

彼は釣り上がり、私は釣り下がる
ことにした。
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かつて40~50cmクラスのイワナが
遡上しペアリングしていた堰堤。


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ゆっくりではあるが、一時期は護岸
工事で絶望的な破壊に見えた川も
復活してきているのが窺える。

釣れはしないがルアーめがけて
小さな魚影が走るのが見える。
懐かしい光景だ。


再び大源太湖へ

巨大堰堤まで釣り上がり再び大源太湖
に向かうことにする。

陽は完全に上がり、斜め上から顔面に
突き刺さって来る。
厳しい時間帯に突入した。
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イタリアン・レストランの前の流れ
にラパラCDを放り込むとルアーに
じゃれつく魚が見えた。

何回か放り込むと遂にバイト。
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小さな割には結構引いて楽しませて
くれた。久しぶりの渓流釣りは楽しい。

バイバイさんとランチの時間まで少し
時間があるので湖畔の散策に出かける。

ここの遊歩道を歩くのは実は初めて。
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途中で工事の人たちと話をする。
堰堤の土砂の浚渫も併せてするのか
と思っていたら堤体の補修だけみたい


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かつては15mあった水深も今は5m位
しかないようだ。つまり夏場は
水温的に渓流魚は湖中にステイ
出来ないことになる。

と言うことは・・
あまり大きく育つ魚はいないだろう。

昔は大物イワナが釣れ、魚拓が
大源太山荘に飾ってあったようだが
今は昔話になってしまった可能性大
である。
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昼になりバイバイさん登場。
彼の馴染みのイタリアンに入る。
私はここに来たのは久しぶり。

魚野川エキスパートの彼はマニア
なポイントを数多く知っていた。

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イタリアンを食べながら
魚野川談義でひとしきり盛り上がる。

どの支流に移動するかの討議が始まる。

三国川上流、登川上流、毛渡沢などなど。

どれも決め手を欠く中で、、とある
名も無き枝沢が挙がる。

私が子供の頃に近所のおじさん達が
尺イワナをごっそり持って帰って
来た支流だ。

実は前の晩までこの『尺イワナ』の
沢がどの沢であったかは私は詳しく
は知らなかった。

どこの沢から抜いてきたのかは
聞いていなかったが私は子供心に

『オジサンたち、
獲りすぎじゃないの?』

記憶してた。

三十数年前の話で記憶も怪しいかと
思っていたが叔父はハッキリと
覚えていた。

そこでどの沢かを初めて知ったのだ。

そしてこの『尺イワナ』の枝沢が
実はバイバイさんのオススメ支流
であることが判明する。

近年はこの枝沢の堰堤群が次々に
満砂していき、川が浅く埋まって
しまっていた。

個人的には『過去の川』と結論
付けていたのでバイバイさんの話
を聞き私の心は踊った。

是非、この目で確めたくなった。

枝沢に向かう

大源太から出発。
車で各々、この枝沢に向かう。
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眼下には大源太の流れが広がる。

やがて舗装道路から逸れ鬱蒼と草木が
生い茂る砂利道をガタゴト進む。

この道の下方に崖がある。

底にはイワナがいそうな流れがあり
降りられなかった記憶がある。

そして、バイバイさんは唐突に
ハンドルを切り藪の中に
突っ込んでいく。

これは私の車では無理だ。
バイバイさんの車に同乗させてもらい
車止めで降りる。

『へ?この下は崖じゃないですか?』

『ええ、でもここは崖が途切れる場所
なんです。降りられますよ』

バイバイさんが入渓地点として選んだ
のは当時はとても降りられないと
諦めたゴルジュの堰堤連続地帯だった。

『いつもこんな所に1人で入るのですか?』

『ハハ、よく言われます』

源流メンには朝メシ前かもしれないが
ナンチャッテ渓流メンには敷居が高い渓相だ。

滑落、打撲、プーさん・・・

全てを織り込まなければここに
足を踏み入れることはできまい。

藪を漕ぎ道なき道を進むとやがて
目の前に見たこともないのに
懐かしく感じる光景が表れた。
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これが私が子供の頃に崖の上から
覗きこんだあの渓谷なのか・・・


ここには絶対魚がいる。
そう確信出来る流れだ。

子供の頃に初めてライブで
イワナを見たのがこの沢の上流だった。
あの下流がこんなになってるとは。

実際に立ってみると感慨無量だ。


入るまでは険しい。

しかし、入ってしまえば女性的な
優しさを兼ね合わせた渓相だった。

それはまさに、そこに足を踏み入れる
勇気を持つものに与えられる渓流の女神
からのギフト・・・といった趣の小渓流
だった。

比較的開けた渓相はすぐに終わりを告げ
非常に狭いゴルジュ帯に進んでいく。


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イワナがあちこちで走るのが見える。
しかも、砂地の底の流れのど真ん中に
定位している。恐らくここにイワナの
天敵がほぼいないのであろう。

手狭な場所なので私はタックルは車に
置いてきた。しかし、見るだけ、谷間に
歩みを進めるだけで楽しくなる『源流』
の光景がそこにはあった。

このワクワク感。

ウェダーではなく、ワークブーツで
入渓していた私はやがて進むことが
出来なくなり退渓することにする。

〆は清津川

釣り上がるバイバイさんと一旦別れ
4時に再び湯沢のコンビニで待ち合わた。

清津川上流に向かう。
ここは人気スポットでヤマメの流れだ。

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すぐに私にヤマメがヒット。
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やがてバイバイさんはロッドが満月
に曲がるようなヤマメと格闘していた。

5時納竿。
湯沢におり、どさん子でラーメン
食べてお開きとした。
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バイバイさんとは釣りのスタイルは
違うがこういうチャレンジャー系の
フィッシャーマンと釣り歩くとパワー
ももらえるしインスピレーションも
沸いてくる。

あの苛酷な清津川上流の赤崩れ地帯
にも片道数時間をかけて釣り上がる
と言うが、コンビニ渓流マンが全盛
の今、そんなタフな渓流メンは
なかなかいない。

まさにスーパーヘルス、スーパー
スピリットの持ち主だ。やはり
源流を攻める渓流メンはタフだ。
果敢さを見習いたい。

これからも過酷な筋トレやジョギング
を自らに課し、消えかけていた
魚野川魂に火を灯したい。

今回はバイバイさんに渓流釣り、源流
釣りの楽しさを教えてもらった。
来年の年券はどうしよっかと思って
いたが、来年も年券をゲットし、
ミッション・インポッシボーに
挑戦したい。







Commented by YA18 at 2019-07-31 10:09 x
初めまして。昨日枝沢に行ってきました。
昔の川の良さは見るすべもありませんが、最初の取水堰(工事中)から最初の砂防ダム(後から知りましたが右岸から高巻きできます)までの区間、ダムが埋まって300mくらいの平らな地形を過ぎてから次の砂防ダムまでの区間、再び平らな所を1kmくらい飛ばし、左岸が崖崩れになっている標高560m付近より上流の区間はなかなか良かったです。これらの区間は両側に崖がせまって日陰になり、藪も少なくて涼しく、沢を登っているだけで楽しくなるような魅力的な川でした。砂防ダム上を見なかった事にすれば、くたびれたオバサンの印象ではありませんでした。
釣れる川というほどではないかもしれませんが、魚影は見えるし軽いあたりもありました。私の腕前に問題があるのでしょうが半日で釣れたのは一匹だけで、しかし尺イワナだったので満足です。
Commented by ginzanko at 2019-07-31 12:42
YA18さん

はじめまして。
結構マニアックな沢をご存じですね。
そして尺イワナおめでとうございます。

護岸だらけの今となってはあの沢がこの支流の最後の秘境と言った感じです。

堰堤が万砂する前の1980年頃はあちこちに淵がありイワナがバッチリ見えたのを記憶しています。

あそこのゴルジュが坊主逃れには向いているのですが猿の集団が出没するのと熊棚があるのでどうしても足が遠退いてしまいます。


当時はあの沢のあらゆる枝沢、分流にイワナがいたのでもしまたいく機会がありましたらぜひ状況をお知らせください。

これからも魚野川をよろしくお願いいたします。



by ginzanko | 2016-09-10 07:34 | 魚野川2018以前の釣り  | Comments(2)