2014年 06月 03日
奥只見 銀山湖 2014年 第5日目 5月30日
ただ新潟に一週間も釣りに来て魚が一匹も釣れませんでした・・というのも到底納得できない。
前日まで迷いに迷って決定した銀山湖第三戦目。
インレットにルアーマンやフライマンも見える。岸からは見えないだろうがこの状況では厳しいだろう。
ワカサギパターンとはいうがワカサギに見えるようなルアーはほとんど持っていない。
ルアーでもフライでもマッチ・ザ・ベイトというものはほとんど意識したことがない。
我慢しきれなくなってダムサイト方面に移動。
中の又の送電線下でボイルを発見。
ど真ん中で小サクラかなんかがワカサギを追っかけまわしている。
こうなれば小サクラでも何でもとタナを2色まで上げてみる。
分からないが仲間入りさせてもらう。
仕入れの中の船や本流の船を観察してみる。
岬の突端と突端をひたすら往復する船。
岸際をジグザグに航行する船。
沖をなんとなく走る船。
皆バラバラで決め手になるような感じではない。
それにしても日差しが強い。
今日は宿の大将の心配りか、リクエストしていないのに屋根付きの船にしてもらったのは
ありがたかった。屋根があるとないとではこの陽気では快適さがまるで違う。
0900を回ると遊覧船が動き出し、湖上が賑やかになる。
今日も空振りかな。
仕入れ出合いを横切る時に付近をウィング付き遊覧船が通過した。
こいつの引き波は手ごわい。
引き波に向かって船を立てようと方向転換した瞬間に
Giiiiiiiiiii
またまた(笑)。 2日間魚信をまともに受けてないので額面どおりに受け取れない。
しかしロッドは引き続きお辞儀を続けている。
竿を手に取ると確かな生命感、踊る躍動感。
ついに来たこの時。
万感胸に迫るこの瞬間。
たかが銀山サーモン、されど銀山サーモン。
しかもヒレが丸くない。
ダークグリーンのトップにシルバーのボディー。
うっすらとピンクがシルバーに華を添える。
まさに銀の山『銀山湖』が育んだヒレピンの秀逸な一作だ。
銀山サーモンが釣れてこれほど嬉しかったことはいまだかつてない。
遊覧船の引き波が来てターンをかましてルアーに変化が起きたのが勝因だろう。
同じパターンを二度、三度と繰り返すと一回り小さい銀山サーモンがヒットしたが
30ヤード後方でジャンプされてバレた。
ここでダムサイトで漁協が銀山サーモンを大量に放流したとの情報を入手。
1匹目の銀山サーモンは今回の放流サイズとは違うのだが、バラした2匹目は
明らかに今回の放流サイズ。
釣りを楽しみたかったらダムサイトをグルグル回れば数が釣れるかもよ?と大将に
アドバイスされたがそこは自分のプライドが許さない。
午後にはダムサイトには行くまいと心に誓い再び桟橋へ。
上がってきたエキスパートに今日のタナは深いよ、7色以上だという忠告を受け
自分も真似をしてみる。
確かに北の又BWは水温11度前後だったがダムサイト&仕入れでは16度近かった。
浅いタナだとどうしても銀山サーモンや小サクラが増えてくる。
銀山サーモンを一匹釣って心に余裕が出来たので7色半と6色にセット。
しかし・・満水時にこの色数でフラフラ岸によるとやっぱり根掛りが多発する。
多数の殉職ルアーを出してしまう。殉職二桁をアッと言う間に突破。
やがてこの殉職ルアーの数ではなく金額を計算し始めたあたりでビビりが入って
深いタナを断念した。
中の又に近い北の又の一角に船が集中している。普段ならこういう場所を避けるのだが
今回はワラにもすがる思いでお邪魔させてもらう。前に通った船の航路をなぞるような感じ
でアプローチ。
どの船も釣れている様子はない。そのまま夕暮れまで北の又界隈を彷徨するが
結局何もないままタイムアップ。
こちらは手がかりさえつかめない。
『釣れないことから学ぶことは何もない』という格言をそのまま体現したような
釣行になってしまった・・・・
やぱり麻雀と同じで下手糞は一時的に爆釣しても長い目で見れば
能力値に収束していくのだな、、北の又の夕日を見ながらそんな考えが頭をよぎった。
これが事故をあてにした釣り方の末路である。
『銀山サーモンの一匹を笑う者、ボウズの何たるかを知らず』
『私はそれでもタスマニアンデビルを信じる』
by ノーピク・トローラー May 2014
----------------------------------------------------------------
後日Troutbumさんに借りたレイクトローリング入門DVDを観たが色々と新しいことも
勉強できて参考になった。
やっぱり独学だと何年やっていても間違ってやってること、勘違いしていることも
多いし、毎回ベテランの方のやり方を聞いて答え合わせをするのだがそれでも
腑に落ちないことも多い。
宿の大将か、ベテランの方がレイクトローリング教室@銀山湖でも開催してくれれば
有料でも喜んで参加するし、入門書もない現状では需要も結構あると思うのだが・・
【今回の教訓】
①ワカサギ接岸期のトローリングはある意味、秋より難しい。
②ルアーは大切。今回はタスマニアンデビルに拘りすぎたが釣れたのもタスマニアンデビルだった。
③アバウトな曳き方、アバウトなタナだとやっぱりシビアな局面ではアバウトな釣果しか出ない。
④期待で釣るのではなく現状に即した釣り方が大切。
⑤下手なプライドはかなぐり捨ててベテランに積極的にアドバイスを仰いだほうが上達の早道。
⑥日焼け止めとアロエクリーム、スポーツドリンクはこれからの必携アイテム。
屋根付き船はホルダーの遠さを考慮してもやっぱりメリットが大きい。
⑦仕掛けを上げる、ルアーの交換、場所移動を面倒くさがるとロクなことにならない。
⑧イワナにこだわって速曳きを試さなかったのは今から考えれば心残り
⑨根拠のない試行錯誤は迷走の始まり。