7/21

トンネルをくぐり抜けて橋を渡ると山の向こうから真夏の陽射しが窓から飛び込んでくる。

陽射しを左手で遮りながら目を凝らして辺りを見回すと長かった冬の残滓はすべて消え去り初夏の気配が銀山に訪れていた。

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07:00
出港。

北の又インレットには前々日の大雨で濁流が雪崩れ込んだはず。

今日はこの前の雨の濁りでいまだかつてない大漁に・・と期待していたのだが湖は予想よりはるかにクリアだった。

とりあえずお約束の流れ込みでキャスティングで弾幕を張る。

するとワラワラとトラウトのチェイスが


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今日はある。ただしサイズが・・


稚魚サイズのヤマメが自分と同じサイズのスプーンをめがけて船縁まで追ってくる。

ヤマメは河川での縄張り争いに負けた個体(ほとんどメス)が降海すると聞いたがこんな小さな稚魚のうちに湖に降ってくるものなのだろうか?

ヤマメ(サクラ)の世界も世知辛いのお・・・


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前回、今回の大雨で大量の土砂が流れ込んだのだろうか?

インレットがかなり埋め立てられた印象。


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そして何も起きないまま朝霧が晴れていく。

真夏の太陽が日向倉山の向こうから顔を出し、ジリジリと肌を焦がしにくる。

やがて陽が湖に差し込み湖中がばっちり丸見えの状態になった。

マズメはあっけなく終わった。

キャスティングはお仕舞いにして沖に向かう。

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最近は北の又の調子が良いらしい。


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山々の残雪はすっかり消えていた。

銀山の夏の使者であるアカ牛アブがことあるごとに船の周りを旋回するので気が気ではない。

このアブはパッと見はスズメバチと見分けがつかないのでウロチョロとされると心臓に良くないのだ。

10:00
チョッと暑すぎて苦しいので昼まで寝ることにする。

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白銀の湯につかった後に昼まで仮眠。

13:30
さあ、待ちに待った昼マズメタイム・・・・だけど

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ちょっとキツいね。これは。
暑すぎる。

もう少し風があれば釣れそうだけど。

この前の雨のせいか時期のわりにゴミが多く、怪しい場所を通すと毎回のように木がかり、または葉っぱをひっかける。


水温を計るのを忘れていたことを思い出し、測定する。

24度。

表層5メートル位までは水温20度を越しているかもしれない。

浅い層でヒットがあると聞いて2色~3色で引いてみたけど浅すぎるのかな?

ちなみに今回は当船で初登場SUFIX 832 ADVANCED レッドコアラインを投入。

普通のレッドコアが通常より一色あたり150cm沈むところ、このレッドコアは一色あたり240cm沈むとの謳い文句に惹かれてアメリカより取り寄せた。

確かにこの水位なら普段は5色で根掛かりするかどうか・・・という場所で3色で根がかった。

謳い文句に嘘はないみたい。

このレッドコアを使えば2色、3色とは言えども実際は普通のレッドコアの3色~5色を引いているはずなのだ。



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北の又筋をひたすら逝ったり来たり。

この時期の銀山は個性で溢れている。

爆発的な暑さに誘われたのか途中で裸族のトローラーとすれ違った。


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陽が落ちてきても状況は変わらず。

日中はダメで朝マズメ&日没間際(7時過ぎ)にアタリが集中しているというのでギリギリまで頑張ってみる。

19:20
結局、こんな時間まで頑張った。

完敗。しかし、苦々しい敗けではない。

最後まで灼熱&ノーピクの死闘を戦い抜いた充実感溢れる敗けだった。



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それはそうと、途中すれ違った裸族のトローラーが日没になるまで桟橋に戻ってくる様子がなかった。

トラブルで遭難か?と思ったけど裸族さんは悠然とマズメを楽しんだ後、完全に陽が落ちてから帰港したらしい。

いくらGPSや経験があるとはいえ満月でもなければ漆黒の暗闇って相当怖いはず。

勇気があるなあ。

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前回に引き続き清々しいまでの坊主っぷりが心地よい。

アブ・アンバサダーが何機も詰まったリュックがグッと肩に食い込む。

それでも桟橋から坂を上る歩調は軽やかだ。

ただ、ひとつ心苦しいことがある。

この日は、というか以前の数日間は雨の恵みもありボウズらしいボウズはいない、それなりの釣果な日々が続いていたらしく私がその連勝記録を見事にストップさせるという不名誉をやらかしてしまった。


釣りというのは本来は

自分が他人と比べて釣れている、釣れていないという相対的な比較ではなく

いつもの湖との対峙する自分は今日はどうなのか?という絶対的比較で語らなければならないものだ。


銀山に他の釣り人とコンペをしに来ているわけではない。

だけど、あえて『釣れている他船』と『釣れていない当船』を比較した場合、思うのだが・・・たぶん、当船は根本的に何かを間違ってやっている。

間違っているというより何か特徴的に変なことをやっているのだと思う。
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だから、他船が釣れているときは当船がオデコ、逆に当船がまさかの大漁・・というときは他船がまるでダメという珍現象が起きるのだと思う。

それでも最近の、特に今回の釣行あたりから、ふと肩の荷が降りた感がある。

実際、当船が『何を間違ってやっているのか?』と言うことにはそれほど興味が無くなってきた。

わかったところで当船には向かないスタイルかもしれないし、たぶん、当船が技術的にも気性的にも真似できないスタイルなのだと思う。

釣りには釣り人の数だけ楽しみかたがある。

ボウズから学ぶことは何もないが、ボウズもまた悪くないと思えるようになったところに”Ginzan way of fishing"を体得しつつあるのかな・・・と思えた一日であった。




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by ginzanko | 2017-07-25 10:48 | 銀山湖&魚野川釣行記 2017 | Comments(2)