連続ボウズを喰らってすっかり意気消沈、加えて田植えの疲れで予定していなかった3戦目。

ただ新潟に一週間も釣りに来て魚が一匹も釣れませんでした・・というのも到底納得できない。

前日まで迷いに迷って決定した銀山湖第三戦目。

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とりあえずキャスティングから始めてみるが無風で浅い場所は湖の底までバッチリ見える。
インレットにルアーマンやフライマンも見える。岸からは見えないだろうがこの状況では厳しいだろう。
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トロに切り替え北の又をひたすら引き倒す。岸にガッツリ寄ってみるが無反応。
ワカサギパターンとはいうがワカサギに見えるようなルアーはほとんど持っていない。
ルアーでもフライでもマッチ・ザ・ベイトというものはほとんど意識したことがない。
それが今回は壁にぶち当たった。もう少しワカサギを意識したルアーを持ってくるべきだった。

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2時間近く同じ地帯を行ったり来たりするが無反応。
我慢しきれなくなってダムサイト方面に移動。
中の又の送電線下でボイルを発見。
ど真ん中で小サクラかなんかがワカサギを追っかけまわしている。
こうなれば小サクラでも何でもとタナを2色まで上げてみる。


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仕入れに差し掛かると何隻もウロウロしている。釣れたという噂が出回ったのか何かは
分からないが仲間入りさせてもらう。

仕入れの中の船や本流の船を観察してみる。

岬の突端と突端をひたすら往復する船。
岸際をジグザグに航行する船。
沖をなんとなく走る船。

皆バラバラで決め手になるような感じではない。

それにしても日差しが強い。
今日は宿の大将の心配りか、リクエストしていないのに屋根付きの船にしてもらったのは
ありがたかった。屋根があるとないとではこの陽気では快適さがまるで違う。

0900を回ると遊覧船が動き出し、湖上が賑やかになる。
今日も空振りかな。

仕入れ出合いを横切る時に付近をウィング付き遊覧船が通過した。
こいつの引き波は手ごわい。
引き波に向かって船を立てようと方向転換した瞬間に

Giiiiiiiiiii

またまた(笑)。 2日間魚信をまともに受けてないので額面どおりに受け取れない。
しかしロッドは引き続きお辞儀を続けている。

おおっ? 

竿を手に取ると確かな生命感、踊る躍動感。
ついに来たこの時。
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ばらさないようにネットまで慎重に引き寄せる。
万感胸に迫るこの瞬間。
たかが銀山サーモン、されど銀山サーモン。

しかもヒレが丸くない。
ダークグリーンのトップにシルバーのボディー。
うっすらとピンクがシルバーに華を添える。
まさに銀の山『銀山湖』が育んだヒレピンの秀逸な一作だ。
銀山サーモンが釣れてこれほど嬉しかったことはいまだかつてない。

遊覧船の引き波が来てターンをかましてルアーに変化が起きたのが勝因だろう。
同じパターンを二度、三度と繰り返すと一回り小さい銀山サーモンがヒットしたが
30ヤード後方でジャンプされてバレた。

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陽も高くなったので宿に戻り小休憩&昼食。
ここでダムサイトで漁協が銀山サーモンを大量に放流したとの情報を入手。
1匹目の銀山サーモンは今回の放流サイズとは違うのだが、バラした2匹目は
明らかに今回の放流サイズ。

釣りを楽しみたかったらダムサイトをグルグル回れば数が釣れるかもよ?と大将に
アドバイスされたがそこは自分のプライドが許さない。
午後にはダムサイトには行くまいと心に誓い再び桟橋へ。
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午後は北の又と運命を共にすることにした。昼食時に50近いイワナを2匹釣り上げて
上がってきたエキスパートに今日のタナは深いよ、7色以上だという忠告を受け
自分も真似をしてみる。

確かに北の又BWは水温11度前後だったがダムサイト&仕入れでは16度近かった。
浅いタナだとどうしても銀山サーモンや小サクラが増えてくる。
銀山サーモンを一匹釣って心に余裕が出来たので7色半と6色にセット。

しかし・・満水時にこの色数でフラフラ岸によるとやっぱり根掛りが多発する。
多数の殉職ルアーを出してしまう。殉職二桁をアッと言う間に突破。
やがてこの殉職ルアーの数ではなく金額を計算し始めたあたりでビビりが入って
深いタナを断念した。


中の又に近い北の又の一角に船が集中している。普段ならこういう場所を避けるのだが
今回はワラにもすがる思いでお邪魔させてもらう。前に通った船の航路をなぞるような感じ
でアプローチ。

どの船も釣れている様子はない。そのまま夕暮れまで北の又界隈を彷徨するが
結局何もないままタイムアップ。

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しかしびっくりなのはこんな状況でも釣る人はデカイのを何匹も釣っていること。
こちらは手がかりさえつかめない。

『釣れないことから学ぶことは何もない』という格言をそのまま体現したような
釣行になってしまった・・・・

やぱり麻雀と同じで下手糞は一時的に爆釣しても長い目で見れば
能力値に収束していくのだな、、北の又の夕日を見ながらそんな考えが頭をよぎった。
これが事故をあてにした釣り方の末路である。



『銀山サーモンの一匹を笑う者、ボウズの何たるかを知らず』

『私はそれでもタスマニアンデビルを信じる』


by ノーピク・トローラー May 2014

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後日Troutbumさんに借りたレイクトローリング入門DVDを観たが色々と新しいことも
勉強できて参考になった。

やっぱり独学だと何年やっていても間違ってやってること、勘違いしていることも
多いし、毎回ベテランの方のやり方を聞いて答え合わせをするのだがそれでも
腑に落ちないことも多い。

宿の大将か、ベテランの方がレイクトローリング教室@銀山湖でも開催してくれれば
有料でも喜んで参加するし、入門書もない現状では需要も結構あると思うのだが・・

【今回の教訓】

①ワカサギ接岸期のトローリングはある意味、秋より難しい。

②ルアーは大切。今回はタスマニアンデビルに拘りすぎたが釣れたのもタスマニアンデビルだった。

③アバウトな曳き方、アバウトなタナだとやっぱりシビアな局面ではアバウトな釣果しか出ない。

④期待で釣るのではなく現状に即した釣り方が大切。

⑤下手なプライドはかなぐり捨ててベテランに積極的にアドバイスを仰いだほうが上達の早道。

⑥日焼け止めとアロエクリーム、スポーツドリンクはこれからの必携アイテム。
屋根付き船はホルダーの遠さを考慮してもやっぱりメリットが大きい。

⑦仕掛けを上げる、ルアーの交換、場所移動を面倒くさがるとロクなことにならない。

⑧イワナにこだわって速曳きを試さなかったのは今から考えれば心残り

⑨根拠のない試行錯誤は迷走の始まり。





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by ginzanko | 2014-06-03 22:17 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(0)

一昨日のボウズの洗礼のショックから完全に立ち直ったとは言いがたいものの
1日空けてワンクッションおくのも悪くない。

再びシルバーラインを走りぬけ銀山平に着いたのは0530。

0600 出航
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まだワカサギ接岸パターンが続いておりキャスティング優勢とは聞いていたが
それでもトローリングでも釣っている人は釣っている。

今日はその解決の糸口を探すのが先決だ。

気になったのは一昨日は岸際に見えたワカサギの群れが1日空けてかなり
減ったことだ。

とはいえ、朝だしとりあえず2.5色+3.5色あたりで岸際を通してみる。
それなりに噂になっていたポイントを通してみるが何もない。
中の又を過ぎたあたりで一気にダムサイトに移動。


お決まりのコースを曳くのだがアタリは皆無。枝ばかり釣れてくる。
朝は多少は風があったが、やがて完璧な凪になった。
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ダムサイトに見切りを付け片貝に転進を決意。
途中でいいアタリ!!と思ったがすぐに枝だという事が判明。
でもなんか微妙に弾力感がありいつもと違う。

手前まで巻き上げると上がってきたのはレッドコアを引っ掛けた枝。
誰かが枝にレッドコアを引っ掛けて高切れしたんだな。

レッドコア付きの枝を釣るなんて珍しいこともあるもんだと思いながら
引っ掛けたレッドコアを鳥の巣状態にしてグルグル回収していくと
ふとそのレッドコアが自分が遣っているMASONのレッドコアに非常に良く似ている
ことに気が付いた。

くたびれ具合といい、色の褪せ具合といい、まさかと逆側のロッドに目をやると
ロッドのティップの先から延びているレッドコアが船底をくぐりこちら側へ繋がってる。

なんとグシャグシャにしながら回収し、ところどころハサミでジョキジョキやりながら
回収していたラインは自分のレッドコアだった。
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この辺で心が折れ、多少早いが昼休みにすることに。

全く手がかりがつかめないので宿に帰り大将のアドバイスを仰ぐことにした。
ここ数日釣れている場所は決まっている。ただタナは7色以上だったり、真ん中でも
2色で釣れている人もいるということで情報の錯綜で更に混迷が深まった。


あまりウロウロせずここだと思ったところで腹をくくって引き倒したほうが良いとの
アドバイスを受け宿を後にした。

桟橋で仕掛けを用意しているとTroutbumさんに遭遇。お会いするのは初めてだが
船上のロッドでTroutbumさんと分かった。

その日の傾向とポイントを教えてもらい再び湖上に戻る。
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強い日差しと照り返しで参りそうになる。
幌付きの船はロッドホルダーが遠いという理由でパスしたのは間違いだった。


我慢・忍耐・信じること

を肝に銘じて自分の信じた場所を曳く。
それでもあまりに釣れないと迷走したい誘惑に駆られる。

結局誘惑に負けてタナを試行錯誤し、ルアーを試行錯誤し、コースを試行錯誤するが何も起きない。結局0600まで居残り勉強をするものの何の手がかりもつかめずタイムアップとなった。


これはヤバイ。何がやばいかというとこの時期は不利といわれている
トローリングでも皆釣っているのだ。しかもかなりのサイズの魚を。
エキスパートと自分を比べてはいけないのは分かっているが
何が悪いのか原因さえ分からないのは非常にヤバイ。

桟橋でも宿でも自分の何がいけないかをエキスパートの皆さん対象に鋭意調査
を行ったがそれでも何がいけないかがはっきりとは分からなかった。

まるで

『皆さん釣っていますよ?釣れていないのはお客さんだけですよ?』

と皆に言われているようで消え入りたいような気持ちになった。
実社会でもここまで完膚なき敗北感に見舞われることはそうあることではない。


陸にあがり当て逃げの被害に遭い意気消沈しているTroutbumさんに別れ際に
渡されたもの。

完全無欠のレイクトローリング

レイトロの入門DVDである。

やはり身の丈にあったレベルから始めたほうが良い。

Troutbumさんに感謝しつつ強い疲労感に見舞われながら銀山を降りた。


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by ginzanko | 2014-06-02 09:04 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(2)

爆釣に沸く銀山湖で自分もご利益に与りたいと思わなかったと言えばうそになる。
キャスティングの最盛期であわや自分も・・と思わなかったと言えばうそになる。

しかしまさにこの時期の釣行を選んだのには理由がある。

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夜中の1200に埼玉を出発。小出のコンビニで仮眠をとると時間は0450。
そろそろ時間だ。

シルバーラインで聞くBGMを探しているうちに銀山平に着いてしまった。
時間は0530。浜さんの到着まで本来はひと流しする予定だったが銀山はご覧の光景。

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浜さんが来るまでのんびりと支度をすることにした。

そうしているうちに霧は晴れ、今回の銀山釣行の最大の理由となった光景が目の前にぼんやりと現れ始めた。

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船着き場が駐車場の目の前・・・なんたる美しき光景。殺風景なコンクリの階段とぶっきらぼうに
置かれた渡り板だが、この光景はダム湖では格別な意味を持つ。解禁当初に比べればこの殺風景な階段も
貴賓を迎えるレッドカーペットにさえ思える。

『崖と泥沼を知らぬ者 階段のなんたるかを知らず』

ある銀山解禁ファイターの有名な言葉である。

0600 浜さん到着

マイボートを引っ張りながら浜さんが登場。軽く雑談を済ませ、出航。トランシーバーを渡される。
今日はエキスパートの手ほどきを受けられる絶好の機会でもある。

浜さんが一足先に本流方面に向かう間に北の又インレットでキャスティングの真似事をする。
船着き場の岸際にもワカサギのスクールがあった。
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とりあえず何も起きないのは織り込み済み。銀山湖のキャスティングは各宿のHPに自分も・・という
気にさせられてしまうがそんなに甘いものではない。

早速トロ仕掛けに切り替えて再出発。
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北の又をトボトボ曳き、中の又から仕入れで寄り道、ダムに向かう。ダムで何かが起こると期待したが
ダムの堤体真ん中辺で沖にターンした時に、ラパラF5にかなりデカイアタリがあったが船外機に
気を取られてる間に抜けてしまった。あっという間だったがド派手なアタリ、ニジマスあたりか?

この後はダム~本流の岸際を際どく曳きながらウロウロしてみたが完全沈黙。
やはりワカサギ接岸期の釣りは自分には鬼門である。そうこうしているうちに雨がパラツキ始め
昼を前に一足先に上がって仮眠をとることにした。

カモシカの湯に浸かり、休憩所に持ち込んだマイ毛布で爆睡体制。
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1400 目が覚める

浜さんに無線で連絡を取ると45㎝程のサクラX2をばらしたとのこと。
気合いが入るが外は雨&風。浜さんは店じまいをするという。
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雨脚が強くなり、ウサギも跳ね始めた。事態がすぐに好転する見込みもないので前回に続きAMで店じまい。
まあ今回は5日間たっぷりあるし焦る必要もないでしょ。

浜さんが下山した後、しばらく暇を潰していると風もおさまり雨も止んだ。
出航するには時間が遅いので北の又川でキャスティングに興じることにした。
平日の割にはインレットには代わる代わる人が入ってくる。
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散々叩かれた後でもあるし、ここでも異常なし。
天気が回復すれば連戦する予定だったが、翌日の予報は終日晴れだが最大風力が5。
宿でコーヒーを頂きゆっくりした後にとりあえず下山して翌々日以降にリベンジを持ち越すことにした。

この時点ではこれから起こる驚愕の銀山釣行を全く予想だにしなかった。


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by ginzanko | 2014-05-31 19:45 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(0)

そろそろ来るとは思っていたがついに奥只見の遊覧船営業開始。

これで北の又界隈やダムサイトをのんびり曳けるのも朝9時まで。

まあ遊覧船が営業できるということは急斜面や泥沼行軍がなくなったということで
階段を使って船に乗るという夢のような大名釣行ができるということになる。

というわけで来週から銀山湖3日&魚野川2日の自分にとっての真の
『ゴールデンウィーク』が始まる。
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釣果はともかく人間にとってはこの時期の釣りは一番活性があがる。
同じボウズなら寒さに震えるボウズより新緑のなかでウトウトしながらのボウズのほうがいい。

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by ginzanko | 2014-05-21 00:30 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(7)

夜中で激しい雨音で目が覚める。
この時期のこの雨、あまり良くないんじゃないだろうか。

4時に船着き場に向かう。残雪があるところを歩かないと泥濘に足を取られて
前に進むことができない。雪がない場所になると雨で一層緩んだ泥濘に長靴を取られて
完全にスタックすることになる。

船を前についに全く身動きが取れなくなって宿の大将にSOS。
情けないが引きずりだしてもらった。

430 出航
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昨日とは打って変わって曇り空で肌寒い。
湖上は普段の静寂さを取り戻して、チラホラと船が見える程度。
岸際を意識して曳くがアタリは皆無だ。

ダムサイトまでアタリなし。
ダムサイトでボイルを発見。岸際だ。小サクラっぽいのがワカサギを追っかけまわしている。
ならばと船を岸に寄せ、キャスティングロッドに持ち替えてみる。
岸際に長さ5cmほどの細いワカサギの群れがいる。
岸から平行にルアーを投げ十分カウントダウンしてから、ワカサギの群れの下から浮上してくる感じで
ルアーを引いてみるが全然ダメ。

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20分ほどキャストして切り上げ今度は恋の又界隈に向かってみる。
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昨日みたいに船でごった返すのもアレだけど、曇り空で周りに船が全くいないというのも寂しいって言えば寂しい。ここも根掛かり覚悟で岸際をビッシリ引いてみるが無反応。恋の又出合いでターン。

両舷タスマニアンデビルだったのを片方を夜光貝に替えてみたりしたが速曳き前提のタスマニアとそのスピードでは回転してしまう持ち合わせの夜光貝ではうまくかみ合わない。

仕入れに差し掛かったあたりでいよいよ雲行きが怪しくなってくる。雨が降り出し、やがてそれは霰に変わった。船がコンコンと音を立てるのでなんだろうとおもったら霰だった。そして風と共にそれは横殴りの雨に変わった。
 
本流方面から菅笠&ポンチョ系のベテランが次々と帰港してくる。
この菅笠ベテランがこんなに早く帰港することはただならぬ事態の前兆である。

内心穏やかではないが少し落ち着こうとタバコを取りだすが防水ズボンのポケットに入れていたにも関わらず浸水している。かろうじて半分乾いてるタバコを取り出して火をつけるもあっという間に根元からもげ落ちる。

ならばせめて缶コーヒーでもとポケットから取り出すが雨で手が滑り未開封のまま湖中へ奉納。
ああ、今日は何をやってもだめだ。
寒さで手が真っ赤。歯がカタカタ言い始めた。防水ジャケットにも浸水が始まる。

そして雨がどんどん強くなる。中の又から向こうは風もすごそうだな。
こりゃやべえな。自然相手に戦いを挑む気は毛頭ないので撤収を決意。


途中で逃げ帰るボートに出会う。やっぱり皆ヤバいと思うタイミングは同じなんだな。
エンジンよ頼むぜ。トラぶるな。根を上げるなよ。波や風、流木機雷だらけでスピードは出せない。
やっとの思いでたどり着いた船着き場であるが、実際の正念場はここから始まる。

湖岸の泥沼だ。ただでさえ緩かった湖底が雨でさらに緩くなっていた。

荷物をまとめ、肩にぎっしり食い込むバッグを背負い、泥沼への一歩を踏み出した瞬間にズッポリ。
その片足を救出する為に踏み出したもう片方もズッポリ。
長靴を引きずりだそうと踏ん張ると長靴だけ脱げて靴下のまま泥沼にズッポシ。
もがいているうちにバランスを崩した。四つん這いで泥沼を這いつくばる。
ロッド、バッグ、ジャケット全てが泥まみれ。

結局はたかが5mの距離を進むのに10分以上を費やした。
この時期の解禁での教訓。

急斜面の場合は雪を噛む靴、泥沼を選択する場合は長靴はNG。ウェダーじゃないと泥に靴を持っていかれる。
ウェダーなら泥に深く踏み込まずホップ・ステップ・ジャンプが出来る。
長靴でそれをやると長靴が脱げる。

1200

宿で温泉につかる。地獄から天国。宿で他の釣り人と談笑して時間を過ごしていると雨脚が一層強くなった。残留組はどこかのワンドで風雨をやり過ごしているのだろうか?
この悪条件でも釣る人は釣っている。色々な話を総合すると岩魚は岸際にビったり、サクラは水深10m辺りに潜伏していたようだ。それを分かっていても自分にはどうにも出来なかっただろうけど。

1500
雨がやみ陽が射してくる。なんだよ、この天気を午前中と交換してくれよ。
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川の様子を見に行く。雪代が入って、しかも川岸に降りる場所もない。
これで水が落ち着けば多少は釣れそうな気がしないでもない。
ならばと中荒沢で釣り糸を垂らしてみる。
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時期が絶対に早すぎるとは分かっていてもとりあえずはやってみたが生命反応は皆無。
ここで店じまい。

ちょっと不完全燃焼ではあるが次回のリベンジを誓って銀山を降りた。
あと10日もすれば船着き場も定位置に来るだろう。

それにしてもこんなに疲れた銀山釣行は初めてだ。






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by ginzanko | 2014-05-11 11:46 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(6)

 銀山湖といえば開高健の『フィッシュオン』で一躍有名になった湖だがこの湖の魅力は
いささか殺風景なダム湖でありながら、いかにも大岩魚が釣れそうな雰囲気に満ちている事にある。

そんな中で銀山湖も解禁して二週間以上経ったがなかなか腰があがらない理由が毎年のことながら
この時期の銀山名物『急斜面』。

本来は満水まで待つところだが爆釣ラッシュの噂に10日ほど前倒しで参戦した。
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関越自動車道の練馬・所沢インターから約3時間。
魚野川が流れる魚沼の田園を横目に見つつ関越自動車道を小出で降りる。
国道で奥只見に向かうと20分ほどでシルバーラインの表示が現れる。

ここを左折して昭和の雰囲気が漂うトンネルを潜りぬけるとそこには
下界とは別世界の釣り人のパラダイスが待ち受けている。

最初はこのトンネルの長さに辟易としたものだが今では日常から非現実へ
ワープするために必要な舞台装置とさえ思うようになった。

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この時期になると近道である『急斜面』バージョン
距離は歩くが死ぬ思いをせずに済む『湖底泥沼ウォーキング』バージョン
という二つの選択肢が用意される。
迷わず泥沼を選択したものの『湖底泥沼ウォーキング』バージョンを
舐めていたことが後ほど判明する。
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往路の湖底のアクセスはスムーズ。どこかの宿の大会があるらしくかなりの数のボートが出航していった。
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0500 出航


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途中に数日前の急斜面バージョンに出会う。
前回の解禁釣行と比べ若干なだらかで湖面への滑落ダイブがなさそうな分マシではあるがこれでも上から見たら結構急なはず。

出航したものの北の又は大会組で大渋滞。どこを曳くかという問題ではなく、どこを通りけて中の又へ向かうかという状態。
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本流はほぼガラガラ。ポカポカした陽気になる予感。虫もいない、観光船もない解禁当初の銀山は急斜面を除けばベストなシーズンだ。
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仕入れ突端。あの切り株もルアーツリーになっていそう。今頃は解禁組に回収されて売り切れだろうけども。
本流からお決まりのダムサイトへ向かう。銀山で水温の上昇が一番早いポイントであるので何かしら動きがあるだろう。
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ルアーは最近の定番パイロットルアーであるタスマニアンデビル13gのシルバー系。いい仕事をしてくれるので今回も期待を込めて2色~4色を曳く。最近色数にかなり無頓着になってきたので定かではない。やる気のある魚は浮いてるでしょう。

そして期待のポイントを通過した瞬間にGiiiiii!!

かなり良い入り方をした上にきつめに締めたドラグが悲鳴を上げている。
これはそこそこな魚の予感。
  

寝不足だった上にかなりの抵抗を受けてUP主による聞き苦しいノイズが混じっていますがご海容ください。
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釣れたサクラには一瞬色気づいたものの少し足りない感じがする。46cm。
幸先の良いスタートであるのは間違いない。サクラということで同じポイントを再度チャレンジすると30㎝ほどのサクラが再びかかるがリールのトラブルで船べりでボチャン。何回かチャレンジしたがさすがにスレテきたようで以降沈黙。

この時点で朝の7時30分。朝イチのヒットで今日の釣果は約束されたようなもの。
と思いきや以降どこを回ろうと完全沈黙状態。
この日は2時ごろに時合があったようだが当艇には無縁だった。 
もう何をやってもダメな感があったので早めに切り上げ。
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1530 帰港
この日も前日もなかなかの釣果があったようで、ボウズを何とか回避した当艇はシンガリ争いをしていたようだ。キャスティングの人によると流れ込みがあるワンドの岸際1m以内で岩魚が喰ってきたとのことでやっぱり竿先が岸に触れるくらいで1~2色あたりで曳いた方が良かったのかなとも思った。

だけど頭上の雪の塊や、湖岸に鎮座する砕け散った雪というか氷の塊を見るととても自分にはその勇気はない。

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宿に戻り、 白銀の湯で疲れを癒す。

テレビの天気予報で明日の天気で嫌な情報が耳に入ってきたが北の又川のせせらぎをBGMにまだ明るいうちに就寝。



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by ginzanko | 2014-05-10 09:47 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(2)

長かったようで短かった2013年の魚沼 鱒釣りシーズンが終わった。

怒涛の雪代に始まり、銀山湖は発電減水が解禁から一ヶ月以上続き、夏の魚野川は
異常な渇水に見舞われ、秋は台風で川が荒れに荒れた。


魚野川

魚野川は3月に解禁を迎えるが3月の魚沼はまだ真冬。
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4月中旬になり初釣行に出かけるが水位が高くポイントも分からない本流。

結局は大源太に向かい小イワナと戯れるも、数もサイズも伸び悩み。
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これ以降は魚野川にほとんど出動せず。支流ではポツポツ釣れたものの
本流での釣果は去年に引き続きゼロ。

近年は常に大物が狙える銀山湖でのお手軽釣行に傾倒してしまっているのもあるが
魚野川から遠ざかってしまった理由の一つにその流相にある。

かつては起伏に富んだ魚野川であったが護岸が進み、2011年の大水で
どこかポイントかがいまひとつ掴みづらい直線的な川になってしまった。
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特に塩沢~六日町の中流域はどこをどう攻めたらいいのか皆目見当がつかない流れに
なってしまった。塩沢上流もかつてのポイントはことごとく消失するか浅瀬になってしまった。
そして今年は湯沢がやられた。

じっくりと構えられる大場所が減り、ポイントを見つけても激流のテトラをどう攻めるか
頭を抱えるようなエキスパート向きの川になった。

この傾向は来年も続くに違いない。

今年の秋の台風でまた流れが変わりそうだが来年に多少は期待したい。

《2013年 釣果》

大源太 イワナ7匹
登川   イワナ1匹
清津川 ヤマメ 1匹

銀山湖

銀山湖が解禁になるものの発電の関係でインレットが船着場に近づいたのが五月後半。
遅い出動となった。
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前半はサクラのラッシュ。
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そして盛夏。8月を迎える。
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ここからいよいよエンジンがかかる。

イワナ47cm(自己記録)
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翌日にはイワナ44cm
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本来は個人的なベストシーズンの9月。
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数は釣れたもののサイズは不発。それでも美イワナ32cmで有終の美。
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今年は定番のボウズが少なかった。
去年は解禁や大会など人手が多い時期に出撃してコテンパンだった。

なので今年は

人がいない時に攻める

をモットーに閑散期に重点的に空き巣釣行。

腕に自信がもてないときはやっぱり釣圧が低いときに攻める。
これが下手糞が上達する王道。
釣れないことから学ぶことは何もない。
だから釣らなければならない。

ガラガラの釣り場で試行錯誤を思う存分行う。
そして偶然の連続がいつしか必然となる。
点と点が線でつながる瞬間を待つ。

寝不足の頭で必死に考えるより、体感として雰囲気と情景で覚えたほうが自分としては楽。
来年も魚探なしで続行、でもガーミンはいい加減に揃えたい。

釣れた場所は前年とかなり変わった。 今年は本流白板~片貝をあまり曳かなかったせいもあるが
やっぱり年ごとに気象やベイトの動きで微妙に変わってくるのかもしれない。

それにしても一年が過ぎるのは早い。去年の9月が昨日のことのように思い出される。
来年の解禁まであと7ヶ月。あっという間だろう。


《2013年 釣果》

【ダムサイト】
イワナ 2匹
サクラ 7匹
銀山サーモン2匹


【本流ど真ん中】 
イワナ 2匹

【中の又送電線】
イワナ 1匹
サクラ 1匹

【北の又】
イワナ1匹
サクラ4匹
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by ginzanko | 2013-10-01 00:55 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(2)

北の又~中の又 動画

前回買ったカメラで試しに動画をとって見ました。

オカッパリ専門の方、湖上に出られたことのない方、参考にしてください。



退屈なので飛ばしてどうぞ。

ちなみに北の又からしばらく行ったところから出合い手前までの撮影なので五分程度ですが
船着き場から中の又出合いまでフルスロットルで13分ほどかかります。


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by ginzanko | 2013-09-19 23:35 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(2)

去年の9月に銀山湖がまもなく禁漁を迎えようとするとき

『あと七ヵ月か・・・』

と気が遠くなるような思いをしたが早いもので銀山解禁まであと三週間になった。


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去年経験した国道から湖岸までの直滑降を今年もする勇気はないので
GWまで待つことになるだろう。

銀山ファイターの皆さんは朝飯前なのだろうが・・・
高所恐怖症気味の人は格別な覚悟が必要だ。
最初の下り坂はまあ余裕だったが湖岸に降りる最後の坂が・・・
踏み跡は幅30cm程度。それを踏み外して滑ってこけるという遊びの
シナリオが全く用意されていない問答無用の斜面だった。


自分はありとあらゆる電子文献を漁り、万全を期したつもりだったが
スキーの上級者コースの滑降イメトレをすることになるとはどこにも書いていなかった・・・・
釣りじゃなかったらあの斜面を降りることを絶対拒絶していたと思う。
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荷物は少しでも軽く。 雪を噛まないウェーダーで臨んだ自分は早速涙目になった。



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風が吹けば高巻く波しぶき。 陽が出れば轟音とともに落下してくる雪の塊。
そして解禁とは名ばかりの世知辛さ。



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銀山、恐らく矢木沢や田子倉もそうなのだろうがやっぱり深山幽谷のダム湖には
一種独特の妖気のようなものがある。なんとなく薄気味悪い。でも背中がぞくっとするくらい
じゃないとイワナという魚を釣るステージとして物足りなさを感じてしまう。

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今にも二尺イワナが飛び出してきそうな雰囲気がムンムンして、それでいて頑なに
沈黙を守り続けるのが銀山湖。


でも釣れそうで釣れないくらいがちょうどいいのかもしれない。
30cmに届かないイワナがやっとこさ釣れてこれほどうれしい湖はない。

どこの河川も解禁フィーバーは一段落したようだが銀山の解禁はまだ先だ。
銀山湖のみならず魚野川もそうだが解禁を迎えてもいきなりドバッと釣れず、むしろボウズ
を喰らうのが珍しくない釣り場だ。

関東地区の有名河川のようにお祭り騒ぎになるようなことはない。 
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簡単には釣れないシビアさゆえにそれなりに釣りが好きで、自分のように釣れない釣りに快感
を覚えるような倒錯傾向がある釣り人が集まってくる。

それゆえにここ新潟ではマナー違反に不愉快な思いをすることがあまりない。銀山でも魚野でも
二、三の例外はあったがトラブルにあったり、目を覆うようなマナー違反は見たことがあまりない。
マニアが集まる狭い世界でもあるし、下手なことをやらかせばあっという間に知れ渡ってしまう。

かといって閉鎖的な酷い馴れ合いがあるわけでもなく、ソロで来て粛々と釣っている気持ちいい人が
実に多い。元気のいいアンちゃんから朴訥とした職人風の気のいいおっちゃんまでみんな好きなんだな
と思う。

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せっかくの息抜きを気持ちよくすごしたい。だからいくら釣れても釣り人同士でギスギスする場所は
自分の志す釣り場ではない。

銀山の幽谷で、魚野川の力強い流れで、純度の高い自然に育まれた魚がポツポツと釣れれば
それで満足。

これからもほどほどに釣れて、ほどほどに夢が見られる場所であって欲しい。
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by ginzanko | 2013-03-28 08:50 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(4)

0600 出港
神社下~恋の又~片貝

・途中神社前でボイルらしきものを発見。キャスティングロッドは持ってきていない。
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・本流を恋の又まで遡上する。ここは観光船が出始めたら釣りどころじゃなくなる。
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・ドンドン狭くなる。ここで観光船とすれ違ったら沈没の恐怖を味わえるだろう。

・ちなみに観光船の引き波は最大級のファンタジアは大したことない。ウィング付きの小さい船がやばい。ウサギが跳ねながら押し寄せてくる。

・今日もグイウーdayだ。9時までに8匹をカウント。鱒は釣れる気配がない。

・9色で流してると地形の勉強になる。意外な場所で根掛かりしてくれる。

・片貝と本流の出合いど真ん中で根掛かり二回食らった。尾根が走ってるとはいえ想定外だった。人生において想定外という言い訳は使ってはいけない。

・後から知ったがここは馬の背が真ん中で突き出ていて減水時には島になるらしい。どうりで釣れるわけだ。

・3回目の片貝進入の後今度こそはと湖底の島を避けながら航行したつもりだが遊覧船の引き波をかわしてるうちに島にまた引っ掛けた。

・9色ギリギリでG!G!とラインが出ていく。ニュートラルでも止まらない。焦りが走る。とりあえずドラグを締めて回収だ。その瞬間にウィング式の遊覧船が岬の影から突如目の前に現れる。

・急きょバックに入れ全速後進。

・次の瞬間『ギュイン・バシッ!』反対側のレッドコアがペラに飲まれてしまった。切れやがった。同時に根掛かりした奴も切れてしまった。

・容赦ない引き波に揉まれながら必死に船を縦にする。

・波が去った後にありとあらゆる罵詈雑言を自分に浴びせまくる。終わりだ、すべてがおわりだ。
・チルトUPしてレッドコアの残骸を除去。しばし茫然として頭を抱える。そうだ、帰ろう。

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1100~1300 糧食タイム


・帰港後アンパンをかじり、午後の作戦を考える。中之又にしよう。

中の又~片貝~放水口~片貝~∞~中の又

・釣れる気配がない。しかし右岸の送電線の下は意外と浅いという事実はつかんだ。

・結局ボーズ。午後はアタリ皆無。いつもの銀山だった。

・銀山よ・また来年。

1700 帰港

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誰かが『釣れないことから学ぶことは何もない』といったらしいがやはり釣れないとパターンはわからない。地形の勉強にはなった。釣れる場所には訳がある。自分が知らないだけで。

【釣果】

グイウー:爆釣り

【データ】

水温: 22℃
タナ: 70~90ヤード
ルアー:市販の角
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by ginzanko | 2012-09-23 08:37 | 奥只見湖釣行記 2014 | Comments(0)