2013年 06月 27日
2013 奥只見銀山湖 第4日目 速曳きの巻
銀山に来るとなるとまるでヘンなクスリでも飲んだように目がバキバキに冴える。
そんな中、車中でネットをポチポチいじっているとtroutbumさんから今回の釣行に参考になりそうな
アドバイスを頂いた。
これが今回は大いに活かされることになる。Troutbumさんにはこの場を借りて感謝したい。
0400 銀山平から出航
どんよりと曇っていて肌寒い。 銀山の気候を舐めていた。 Tシャツ、ネルシャツ、レインジャケットを
羽織ってもまだ肌寒い。
さて今回は仕掛けを作る際にひとつ大きな変化を加えた。
今回のお題目。
速曳きを試す。
なので今回はドジャーを使わない。
ルアーでの素引きが不安だがTroutbumさんからのドジャー無しでもスムーズに仕掛けを出す
方法を教授していただき今日はドジャーを仕掛けに絡めない事にした。
今週はサクラが良く出ているという話を耳にしていたのもある。今までは
ルアー・ジェンセンさんにトローリングは遅曳きで!ときつくたしなめられていたので
速く曳くことに大きな抵抗感があったけど、今朝になってからどうしても『速曳き』なるものを
試したくなったのだ。
やっちゃだめということをやりたくなるのは人間の性である。
というわけでボート乗り場を出たあたりから、早速、速引きに耐えられそうなルアーを掻い摘んで1個、1個スイムチェックを行った。この結果、手持ちのルアーで残ったのがタスマニアンデビルとジョイントラパラ。
そして普段は北の又はスルーして中の又出合いから流すのだがこの日に限って北の又を流したく
なった。なんか『感』があるような気がしたから。
何の魚かは分からないが湖面でピチャピチャやっている。 これでタナを三色まで上げることにした。
0430 ファーストヒット
スロースターターの自分が銀山でこんなに早く釣れたのは初めてかもしれない。
35cmのサクラ。期待するサイズではないもののやっぱりウレシイ。
再度同じ場所にアプローチを試みるがこれっきり。
中の又を過ぎ、本流に向かうが、流木がすごい。数もすごいがサイズもすごい。
仕掛けを上げること数度。
こんな巨大な天然オブジェがいたるところに浮遊している。
これ以降アタリがなくヘタれた自分は6色に落とし、アイドリングスピードに落とすことにした。
仕入れは反応なし、白板~片貝ラインを流そうと試みるが流木のすごさに霹靂としてダムへ
ユーターン。したら今度は流木群に包囲されてしまった。流木群を突破してダムサイト手前に
差し掛かる。
0900 銀山サーモンヒット
やっぱりアイドリングスピードだと銀山サーモンもかかる。
速く曳くことに抵抗がありどうしてもスピードを上げられない。
流木も多くて疲れるので朝に釣れた北の又筋まで戻ることにした。
もう一つハッキリしたことがある。今日はデビル・デーだ。
デビルがすこぶる調子がいい。 これで両舷ともデビルに替えた。これで心置きなくビュンビュン
飛ばせる。だけどなかなか勇気がわかない。
ちょっと早めの昼寝をしたかったのでさっとひと流しして帰るつもりだった。
この辺で速曳きなるものを勇気を持って試さなければなれない。釣果が、、、リーダーが、、、
とか気にしていては始まらない。
今朝のガレ場でルアーが真ん中辺に差し掛かった辺りで『超早引きに挑戦!』と半分冗談で
スロットルを思い切りふかしてみた。もう引き波が立ち、リーダーがグデングデンになるような
スピードだ。快調に飛ばしているとロッドがしなっている。
何かに引っかかったか?
1030 32cmサクラゲット。
ちょっとサイズは落ちたがこんなスピードで釣れるんだ。
GPSがないのでわからないが、フルスロットルで走行中にトロ船を見つけて若干徐行する。
そんなスピードだ。
ここでひらめいた。
ガレ場に高速で進入。ルアーが真ん中ヘンに差し掛かったら超高速離脱!今日のパターンはコレダ!
1045 すぐにサクラがヒット。
先ほどより一回りサイズが落ちるサクラだったがネットですくう前にバレてしまった。
ここで睡眠不足に力尽きて桟橋に戻ることにした。
カモシカの湯につかり、食事を済ませ仮眠。
再出航を試みるが、雨脚が強くなり断念。ここでまた桟橋に戻る。
すると次々に船を上がる人たちが帰港し始める。
同じく一旦帰港したナイスなトローラーの方と釣り談義にふける。とても気さくな方で
色々教えてもらった。
雨に加えて風も出てくるがまだ曳き足りない。大半の人は上がってしまって残るは
我ら二人になってしまった。
1700 風と雨が弱まる
ホントにあんたも好きねえ~と自分に突っ込みたくなる。寒いわ、風はまだあるわ普通なら陸に上がると
思うのだがところがどっこい、一点豪華主義の自分には二日目はないのである。今日しか残されていない。
先ほどのガレ場に進入を試みるが、あれだけしつこくエンジン吹かせばさすがに場荒れしたのだろうか。
反応がない。
そこで考えた。 今日のキーワードはガレ場だ。北の又を見渡しガレ場を探した。
あった! 遠目の対岸に見落としそうな小さなガレ場がある。
あそこをやってみよう!
ガレ場の突端めがけて進入。 ガレ場は水中に向かい尾根になっており、かなり浅いのが見て取れる。
5色でチンタラ曳けば即根掛りだ。
船首がガレ場にカスル寸前に右側に急旋回。ここから根掛りをしないように一気にスピードアップ。
そして後方を見ながらルアーがガレ場先端に差し掛かった辺りで急速離脱!
1730 ヒット!
一回目のアプローチであっさりヒット。
うっすらとパーマークが残り、背中が茶色いのでヤマメではないかと思う。 25cm前後。
さては突端沖のかなり浅めに魚がついているな。
同じ戦法で再びアプローチ。
こんどはちょうど尺を若干越えたくらいのイワナ(アメマス?)
白色斑が大きく、有色斑が全くない。最近この手のイワナをこの辺でよく見かける。
それにしてもイワナってあんなに高速で曳いても釣れるんだ。ちょっとビックリ。
さすがに三匹目のドジョウはなかった。 浅目をエンジン吹かしてガリガリやるので場荒れしやすいのが
欠点。
ここで雨脚が強まる。さすがにもういいかなと思う状況になってきた。
6時近いし帰りがけに先ほどのガレ場を同じ戦法で攻める。
岸沿いに進入。 真ん中辺で一気に高速離脱!
0610 またまたヒット。
サイズは今までと似たようなサクラだ。サクラって本当に群れで固まっていることを
実感した一日だった。 やればやるだけ釣れそうな感じだったけど雨と寝不足でギブアップ。
そのまま帰港。
結局、志すサイズにはどれも20センチほど足りなかったけど、今日は新しい発見がたくさんあった。
①釣ってみて実感。やっぱりサクラは群れで固まっている。
②速曳きは速く曳く勇気。
③やっぱりとは思っていたが5連ヨリ戻しをもってしてでもリーダーがすぐにヨレヨレ。
④速曳きでもイワナは釣れることがある。
⑤ポイントへの進入経路・離脱方向が結構大事。
⑥エンジンをワンワン吹かすので同じ場所で何回も使えない。
いや~、楽しかった。50オーバー、いや40オーバーでも釣れていれば大満足だったが
贅沢は言うまい。 今までの『釣れてしまった』釣りから脱却して、自分なりに考えたメソッドで
それなりに釣れたのは大きな収穫だった。
ちょっと魚野川でマンネリ化して、消えかかっていた釣りへの情熱が再び燃え上がってきた。
レイクトローリングの深さを発見した有意義な一日だった!
【釣果】 サクラ&ヤマメ35cm~25cm X 5匹 (1匹バラシ)
イワナ(アメマス?) X 1匹
銀山サーモン X1匹
【ラッキールアー】 タスマニアン・デビル 13g
【ラッキーゾーン】 5色+リーダー5m出していたけどあのスピードじゃ多分1~2色。
【コメント】どのタナでも釣れていたみたいだが当日は魚がかなり浮いていた気がした。流木のサイズが並じゃない。
ようやく満足のいく釣りができたのではないでしょうか?
このサイズのヤマメが魚野川で釣れたら、もっとうれしいですね。
トローリングもなかなか難しそうです。
サイズはともかく、行き当たりばったりの釣れてしまったから
自分で考えて釣ったという充実感が大きかったです。
魚野川はなかなか難しくて・・・時期的にも。
トローリングも簡単ではないですがむしろこの時期なら
川よりは釣れると思いますよ。魚野川は自分には
絶望的な感じでした。
前回のグイウーと違って、パターンの確率で釣った感!!
良かったですねー。
この時期、とてつもない量の流木でお気に入りの場所はおろか
まともにトロ曳きが出来ない状況がありますが
とにかく、釣れたでは無く<釣った>これは一番の収穫と思います。
私も、13日>15日に釣行を予定しておりますので
お会いしたらよろしくお願いいたします。
*7月も第4週くらいからは、あのにっくき目白アブの
発生が気になる所ですので。
早く行かないと。
こんばんは。
今回は初めてそれなりに考えて釣れた感がありました。
なぜそこに魚が固まっていたかがわかるようになれば
なお良なんですけど。まだそこまで到達していません。
今回は浜さんのご都合はいかがかなと思ったのですが
急きょ決定した平日釣行だったのでソロで行ってきました。
流木は去年、一昨年に比べても量が全然多かったです。
満水になるのが遅かったせいでしょうか。 本流筋は
あまりのすごさに断念しました。
7月のスケジュールはまだ未定ですが日が合うようでしたら
ご一緒させてください。私の場合は直前までスケジュールが
わからないのが難点なんです。
前回会った人達の間では季節の進行が例年より二週間くらい
遅れているのではないかとのことでした。未だにキャスティングでも
出ていた状況だったので。これでアブも遅れて消えるのも早いと
文句なしなんですが・・・
宿の若がよく言う「タナ、コース、角度」、それらが狙い通りにハマった時の勝利感はたまらないものがありますよね!
トロをやらない方からは「引っ張ってりゃ釣れちゃうワケだから釣った感が薄そう」などとよく言われますが、そんなに簡単に釣れりゃ苦労は無いよと。。(笑)
早引きも、魚探やガーミン等で速度を測ったところでそもそも「何キロが早引きなのか」という部分から人によって差がかなりありますし、使うルアーや時期にもよりますし、やはり魚を数掛けて自分なりの答えを出していくしかないのでしょうか。。
私がかなり早引きだと思って引いてる横を仙人が軽く追い越して行きながら良いのをヒットさせてるシーンなど、実際何回か目撃してますし。。(笑)
八月は数が釣れるシーズンだと仙人も言ってましたが、アブの動きが今年はどうなるのか、また、北ノ又川も今年の夏はどうなるのか、かなり気になっております。。
ハッキリ言って、自分はレイトロの真髄なるもの、全くわかっておりません(笑)
ベテランの方に話を聞くたびに『はぁ~』『へえ~』の連続です。
でも今回ようやく一歩前に進めた感じです。
欲を言えば、なぜそこに魚がいたか説明できるくらいになれば
もう一段階上へいけそうなんですけど、まだ何年かかかりそうです。
この早曳きなる釣法、あそこまでスピード出すなんて思いもしません
でした。仕掛けが心配になるようなスピードでしたので。まあ思った通り
リーダーがヨレヨレになりましたが(笑)
でも、これからタナが深くなる時期はABU7000ではあまり活用できそうもないですね。
15色くらい巻いてやらないと表層トロになりそうで。
今まで避けてきたアブの銀山ですが、実は今年は果敢に突撃しようか
と思っています。人が少ないメリットは季節のデメリットを上回ることに
最近味をしめてきているので。
あとDVDの件、ありがとうございました。楽しみにしています。
また夏祭りあたりでニアミスですかね?